薬屋だけど、できるだけ不必要な薬は使ってほしくない変な薬屋です(⌒-⌒; )
自分自身が風邪をひいたと思った時には、すぐに風邪薬って感じではありません。熱、咳、寒気、喉の痛み、鼻水…いろんな風邪の諸症状ってありますから、今必要なのは何?って感じで、例えばいわゆるテレビでコマーシャルしているような熱冷ましやら鼻水、咳などを抑えるような総合感冒薬ってあまり使いません。
場合によっては、眠くなる、喉が渇く、食欲が落ちる…などいろいろ不具合も出やすいのがいわゆる一般の総合感冒薬です。もちろんいろんな風邪に対応できるように各社それぞれいろんな特徴の総合感冒薬を出しています。
そんな総合感冒薬を使う時には、それを補う栄養や生薬配合のドリンクなどを併用したりして対応していました。
そして、できるだけ暖めて休むこと。そうやって対処したり、漢方を学び始めた頃には、ひき始めの初期(寒気、こわばり、頭痛、くしゃみ鼻水、喉の違和感)などは葛根湯やうちの店では葛根湯に少し手を加えた十神湯などを使ったり、喉の痛みが激しかったら銀翹解毒散、駆風解毒湯などの熱性の風邪に対応した漢方を使ったり、少し胃腸に入り込んでしまったりして、こじれた感じになったら柴胡桂枝湯や小柴胡湯などで対応したりしていました。ですが若い頃は症状出るまで無理していたので発症(風邪の症状が出てしまってから)してしまっていたからこういった対処法だったのですが、今では、その前の前期症状、風邪かどうかわからない状況の時に少しカラダを暖めて胃腸を休める栄養剤などを飲んだりして早め早めに対応しているので風邪?という症状はなかなか出なくなっています。
もし風邪をひいても総合感冒薬などはほとんど使わなくなりました。
(⌒-⌒; )(薬屋なのに(笑))
ですから、
お客さんが「すみません、◯◯ありますか?」って、テレビでコマーシャルしている有名な風邪薬を尋ねてくるのですが、「すみません、うちではあまり有名な風邪薬は置いてなくて、生薬入りのものやら、漢方をおすすめしているので」と申し訳ない感じで断ってたりしています。
お客さんのほとんどが「え?◯◯置いてないの?」って変な感じで見てきます。
「すみませんねー」って、(^_^;)
昔からあるマイナーな商品は少しは置いてあるのですが…
風邪って風邪薬が治すわけではないので、
…ほんとそう思うのです。
そこでお医者さんって、自分が風邪ひいたらどんなふうに対処するんだろう?ってネットで調べてみると
↓↓↓
「熱があれば下熱薬だけを使用」「十分な睡眠をとる」「総合感冒薬や漢方薬を飲む」という意見が圧倒的に多く、「卵酒」「しょうが湯」「ネギたくさん」という民間療法のお医者さんもいますが、あの抗生剤や点滴をするといった意見は殆どないそうです。
お医者さんは、「風邪の原因はウィルスですので特効薬はありません。医者と言えどもかかってしまえば自然に治るのを待つしかないのです。抗生物質は細菌にしか効果がありませんし、水分は飲めばいいので、点滴する必要もありません。やはり栄養のあるものを取って、よく休んで、免疫力を高めて治すという昔からの方法が一番のようです。」とありました。
お医者さんは自分で診断できるからいろいろ判断できるのですが一般の患者さんは風邪のようだけど
本当は別の病気だったらどうしようという不安もあるでしょうし、あるいはこの
つらい症状を少しでも軽くして欲しいという希望から病院を受診される方も多いのでしょう。
そこで診察の結果、
風邪であれば、発熱、のどの痛み、咳、鼻水などのそれぞれの症状に応じた対症療法でいわゆる総合感冒薬もありますが最近は漢方薬を処方する事も多くなっています。
風邪に対する漢方治療は、症状別、体質や年齢、病状時期によって選択していくので何種類もあります。そんな風邪に対してはきめ細かく対応できるところが漢方薬の良いところだとありした。
また、漢方は効くのに時間がかかると思っている患者さんも多いようですが症状によってはかなり早く効果が出るものもありますとも。
問題は、風邪その後。漢方薬を飲んで2日ほどで一旦おさまりましたが、
油断して寝冷えしてしまい、こじれて副鼻腔炎になってしまいました。困ったなと思いましたが「急性の副鼻腔炎の殆どは抗生剤を使用しなくても自然に治る」という研究報告が最近多いので、あえてどうなるか実験的に様子を見ていました。その結果、たしかに抗生剤なしで治りました。しかし、治るまでの2週間、結構、辛かったです。ともありました。
お医者さんでもむやみに強い抗生剤やらお薬は使わないようです。
結局はその後の治ったと思っても、油断して再度こじれて副鼻腔炎に移行してしまう方が多いのも事実。
お薬飲めばそれでいいというのでなく、きちんとした、養生がやっぱり必要。
また抗生剤もそんなに必要ないということも、やはりなーって思いました。
すぐ効く便利な風邪薬は、実際にはない!飲んですぐ効くのはその人の持っている体力や回復力などが“効いている”というのが正解かも。そして、早め早めの◯◯でなく、養生。…それが風邪に対する正しい対処法かと思います。
痛み止めも同様で、痛みによく効く有名な◯◯◯◯◯というお薬がありますが、中には痛みがないのにゴルフに行く時に筋肉痛にならないように“予防”で使用しているという間違った使用法をしている方がいましたが、それはダメ!後から後悔するよ!副作用が起きたらどうするの?って叱りましたが、
当のご本人は全然そういうことを気にしてない様子。
正しい服用方法でないと大変なことになりかねないのがお薬です。
くれぐれも変な使い方はやめておきましょう。
(薬屋のひでぼ〜Z)